奈良祐希
建築と陶芸の境界を再定義する
「境界」とは、2つの領域を分断し隔絶するものだろうか。
それとも、異なって見える世界が、出あい、交換し、複合していくところなのだろうか。
奈良祐希には、2つの顔がある。
東京藝術大学大学院(美術研究科建築専攻)を首席で卒業した建築家。
そして、350年余の歴史を持つ大樋焼の11代目・大樋長左衛門を父に持つ陶芸家。
1600年代半ば、加賀藩主が京より千家茶道を取り入れた際、樂焼唯一の脇窯として金沢の地に生まれたのが大樋焼だ。
初代・大樋長左衛門から、本家は代々、その名前を受け継ぐ。祖父である10代目(現・大樋陶冶斎)は文化勲章受章者。
1989年に長男として生まれた祐希は、長左衛門の名を継ぐことを運命づけられていた。だが、自分がその「境界」の内に取り込まれていることへの反発から、あえて陶芸からは距離を置き、建築の道に進んだ。
結果的に、そのことがまったく新しい陶芸の造形を開く。
父も、祖父も、変えてはならない、変えられない伝統の中で、変わることに挑み続けていた。かけ離れたものだったはずの建築と陶芸の「境界」が、祐希の中で融解し、誰も想像しなかった複合を生み出した。
3D CADなど最新テクノロジーを使った建築設計の手法を、大樋焼の伝統技法とコンプレックス(複合)させていく。
骨のような陶板の断片が、生き生きとした花のように組み合わさり、まるで縄文の火焔土器のごとき原始の生命力を放つ。
西洋建築と異なり、日本の伝統建築では、内と外との「境界」が曖昧だ。
土間、縁側、開け放たれた紙の障子。そこを流れ通う風と光。
その曖昧な「境界」の中から、新しいものが生まれてくると彼は言う。
奈良祐希が体現する建築と陶芸の融合には、すでに国外からも熱い視線が注がれている。
B-OWND
それとも、異なって見える世界が、出あい、交換し、複合していくところなのだろうか。
奈良祐希には、2つの顔がある。
東京藝術大学大学院(美術研究科建築専攻)を首席で卒業した建築家。
そして、350年余の歴史を持つ大樋焼の11代目・大樋長左衛門を父に持つ陶芸家。
1600年代半ば、加賀藩主が京より千家茶道を取り入れた際、樂焼唯一の脇窯として金沢の地に生まれたのが大樋焼だ。
初代・大樋長左衛門から、本家は代々、その名前を受け継ぐ。祖父である10代目(現・大樋陶冶斎)は文化勲章受章者。
1989年に長男として生まれた祐希は、長左衛門の名を継ぐことを運命づけられていた。だが、自分がその「境界」の内に取り込まれていることへの反発から、あえて陶芸からは距離を置き、建築の道に進んだ。
結果的に、そのことがまったく新しい陶芸の造形を開く。
父も、祖父も、変えてはならない、変えられない伝統の中で、変わることに挑み続けていた。かけ離れたものだったはずの建築と陶芸の「境界」が、祐希の中で融解し、誰も想像しなかった複合を生み出した。
3D CADなど最新テクノロジーを使った建築設計の手法を、大樋焼の伝統技法とコンプレックス(複合)させていく。
骨のような陶板の断片が、生き生きとした花のように組み合わさり、まるで縄文の火焔土器のごとき原始の生命力を放つ。
西洋建築と異なり、日本の伝統建築では、内と外との「境界」が曖昧だ。
土間、縁側、開け放たれた紙の障子。そこを流れ通う風と光。
その曖昧な「境界」の中から、新しいものが生まれてくると彼は言う。
奈良祐希が体現する建築と陶芸の融合には、すでに国外からも熱い視線が注がれている。
B-OWND











奈良祐希
- 1989年
- 十一代大樋長左衞門の長男として石川県金沢市に生まれる
- 2013年
- 東京藝術大学美術学部建築科 卒業
- 2013年
- 六角堂プリン(デザイン / 浅田屋)
- 2015年
- kizuna(ビアタンブラー / ニッコー)
- 2016年
- 多治見市陶磁器意匠研究所 修了
- 2017年
- 東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻 首席卒業
- 2019年
- 根津美術館(東京都)
グループ展
- 2019年
- 第21回岡田茂吉賞展 (MOA美術館 / 熱海市)
- 2018年
- Les Promesses du Feu / 炎の同心 (Pierre-Yves Caër Gallery / フランス)
- 2018年
- Asia Contemporary Art Show (香港)
- 2017年
- ASIA NOW (フランス)
- 2016年
- 『菊池ビエンナーレ』(菊池寛実記念智美術館 / 東京都)
- 2016年
- 『美濃陶芸の明日展』(美濃焼ミュージアム/多治見市)
- 2016年
- 『うつわ その先に 陶―魂のかたち』(日本橋三越本店/東京都)
アートフェア
- 2019年
- アートフェア東京 (東京国際フォーラム)
- 2019年
- Art Basel Miami (アメリカ)
- 2019年
- Art Central (香港)
- 2018年
- アートフェア東京 (東京国際フォーラム)
- 2017年
- KOGEI Art Fair Kanazawa (KUMU / 金沢市)
- 2017年
- Design Miami / Art Basel (スイス)
- 2017年
- アートフェア東京 (東京国際フォーラム)
- 2017年
- TEFAF Maastricht (オランダ)
- 2016年
- SOFA CHICAGO (アメリカ)
メディア掲載
- 2019年
- YAHOO! JAPAN
- 2019年
- Pen
- 2019年
- Marie Claire
- 2019年
- GQ JAPAN
- 2019年
- Forbes
入選、その他
- 2017年
- 第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ 秋元雄史審査員特別賞
- 2017年
- 東京藝術大学大学院 吉田五十八賞
- 2013年
- NIIGATA オフィスアートストリート 最優秀賞
- 2011年
- 第13回シェルター国際建築設計競技 奨励賞
- 2009年
- 東京藝術大学 安宅賞
